地域の連携を強化して災害時に備える
取り組み内容
株式会社丸江は、LPガス事業、EC事業、日本茶と和紙の専門店「江嶋」、キャンプ場・キャンプ用品専門店を運営するアウトドア事業の4つを、事業の柱として展開する会社です。
東日本大震災、熊本地震、最近では能登半島地震と、大地震に見舞われるたびに、ライフラインの整備の重要性が再認識されますが、LPガス事業は、まさにそのライフラインを担う重要な事業です。
LPガスはボンベに詰めて運べる分散型のエネルギーなので、災害に強いことが強み。被災しても早期の復旧が可能です。大型の自然災害の経験から近年はオール電化より電気とガスの併用を望む傾向にあるといいます。防災対策は重要かつ喫緊の課題ですが、業界各社はもちろん、行政や地域住民との連携なくしては成り立ちません。防災訓練に参加したり、小学校や地域のイベントで薪割り体験や火起こし体験を実施するなど、地域住民との交流を積極的にすすめています。
また、同社としてのBCP(事業継続計画)を策定して災害時に備えています。
ガス燃焼によるCO2排出量を削減することも大事な取り組みです。原料を石油・石炭から持続可能なものに変更していき、将来的にはカーボンニュートラルを実現することは、LPガス業界としての長期的な課題です。
【アウトドア事業】
LPガスを使って各家庭でバーベキューを楽しむアメリカのライフスタイルにヒントを得て、2004年ガスバーベキューグリルを発売。それを皮切りに2012年にはアウトドア用品の販売とキャンプ場の運営を開始し、アウトドア事業に参入しました。キャンプ文化の浸透をはかりながら自然とともにある生活を体感できる施設をめざしています。
自然災害を経験して防災意識が高まるなかで、キャンプ用品は防災グッズとして代用できることでも注目されています。
【江嶋】
日本茶と和紙の専門店「江嶋」は小田原で360余年の歴史を刻む老舗店で、古くから地元の人々に親しまれています。プラスチックゴミの海洋汚染が問題になったことを受けて、5年ほど前から買い物をしてくださったお客様に無料で提供していたビニール袋を廃止、紙製の袋に切り替えました。さらに3年前からは紙袋を有料化して、紙ゴミを減らすとともに経費削減にも成功、環境に配慮した店舗運営に取り組んでいます。
また、小田原の産品を広める活動をしている「おだワクマルシェ」に参加して日本茶体験を実施したり、ふるさと納税の返礼品として江嶋のお茶を提供するなど、地域に根ざした活動にも力を入れています。
社内的には、2022年4月に建設した新社屋に太陽光発電システムを導入したこと、事務所内の個々のゴミ箱を廃止、ゴミステーションを設けて徹底したゴミの分別を実現したことがあげられます。ゴミをいちいちゴミステーションまで捨てに行かなければならないのは面倒なことですが、デスクワーク中心の社員が立ったり歩いたりすることで、健康管理面での効果も期待できそうです。
ゴール7(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)を中心に、ゴール11(住み続けられるまちづくりを)ゴール13(気候変動に具体的な対策を)などその他ゴールに広く貢献しています。
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記事作成者:運営事務局
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